新年、あけましておめでとうございます。
気がついてみたら約11か月にわたり更新を怠っていたことに。昨年後半は特に("ハーン"の翻訳とは無関係に)書き込めるような心理的余裕がなかったのですが、今年はそれを何とかしたいなと思いつつ、初詣ではそれを祈願してくるつもりです。
とはいえ、翻訳作業そのものが滞っていたわけではありません。昨年中にも、サンセットゲームズへの出版提案作品だけでも3点は翻訳作業を済ませました。
1:「ハーンマナー」
名前のとおり、ハーン島における荘園作成・設定ルール集。最初は荘園についての概説で、荘園の基本的な構造や作付けされる作物の内訳、荘園の人口構成や農民たちの生活、食事(具体的なパンの製造法やエールの醸造法もありました)、司法機構である荘園民会、小作人の義務と権利、荘園に常駐する職人、郷士と軍役代納金などについて説明されています。
次は具体的な荘園設定システムとなっており、できあがると、その荘園ではどのような収穫物(小麦や大麦など各種穀物から家畜など)からどれだけの収益が上がり、運営経費はどれだけかかるのか、また荘園住民はどれだけいて、どの人物が(荘園運営や収穫に関する)どれだけの技能を有しているのかまで完全に分かるようになっています。
最後に、これらのシステムを用いた荘園のサンプルが4つ掲載されています。個人的には、レセム王国内にあり、典型的な悪代官に絞り上げられ汲々としているアヴォネル荘園の設定が好み。
海岸沿いにあるアヴォネル荘園は5年前に海賊の襲撃を受け破壊され、本来の荘園領主一族が虐殺され、たった1人の後継者が未成年であるため、主君である伯爵から代官が派遣され、後継者が成人するまで管理を代行することになったのですが......ここまで読まれた方にはご想像のとおり、この悪代官マインバイ卿は税率を引き上げ伯爵には本来の額以上は上納せず、それだけではなく破壊された防衛設備復旧のためと称して"防衛税"なる新税を導入、当然のごとく懐に入れています。
困ったことに、6年後に成人するであろうたった1人の後継者が熱心なアグリク信者となり、荘園へ派遣されているアグリク教会の司祭とも親しく、しかもこの司祭が主君たる伯爵のお気に入りでもあるため、代官のマインバイ卿はやりにくいこととなっています。どちらにせよ、荘園住民にとっては暗澹とした未来図しか描けないのが現状。さあ、何とかしてあげたいとは思いませんか?
2:「ハーンマスター・バーバリアン」
ハーン島における18ある部族民社会と部族民キャラクター作成システム。各部族民については「ハーンデックス」でも解説されていますが、本サプリメントでは解説の分量が(当然ながら)飛躍的に増量されています。もうちょっと詳細な解説はまた後日。
3:「雛菊の野」
昨年9月に大阪へおうかがいし、サンセットゲームズの古角社長とお会いした際に「シナリオを是非出してほしい」との話があり、ちょうどその少し前に原書が出版されたため、1か月がかりで急遽翻訳。実にハーンらしいシナリオでした......シナリオそれ自体よりも、舞台となる荘園及び周辺の重要地点に関する汎用情報の方が遙かに充実しているという点でも。
でも、本作の最大の特徴は、これがいわゆる"スタート・セット"になっていること。簡略化された「ハーンマスター」のシステムと、本シナリオでの使用を想定したサンプル・キャラクター(4人)が掲載されており、(呪文や宗教的奇跡を使用しなければ)本書だけで最低限のプレイが可能になっているのです。昨年中に「ハーンマスター・レリジオン」及び「カルドア王国」関連サプリメント(「カルドア王国」「タシャル」「オロカンド」「ミナルサス」「ガーディレン」の5作)をサンセットゲームズに送ってあるのですが、王国モジュールよりも先に「雛菊の野」を出した方が良いのではと今では思っています。
以上、ハーンの出版計画はまだ終わっていません。私自身も採算を全く度外視してやっています。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、気を長くしてお待ち下さい。よろしくお願いします。
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